賭けるものがない

今を賭けて未来が得られれば過去はいらない。

四日目

イベントで豪遊。

酔ひつぶれてからドリンクチケット買つたり、チップで1万以上ばら撒いた。

一万なんて一レースで一瞬になくなるが、普通に考へればそれなりの大金。

まづは金銭感覚からなほさなければならないのか。

お金を使ふ高揚感もギャンブルの代替行為なのかも知れない。

3日目

禁ギャンを始めて最初の休日。

8:35のアラームで目が覚める。

8時35分、実をいふとこれはモーニングレースのスタ展が始まる時間。

似たやうな時間であるが出社のための目覚ましではない。

50分ごろになるとファンファーレが鳴り響き、女も目を覚ます。

そして2分が経つと外れた怒声で完全に起きてくる。

今朝は珍しくファンファーレのない朝だつたので、朝ごはんを作つてから女を起こした。

いづれ二人で展開予想などを話し合へるやうになればと思うてゐたが、僕の方が先に博打をやめてしまつた。

いつまで続くかわからないけどね。

 

 

二日目

等価交換句会の最終回。

思つたより人が来てくれたので泥酔。

4件くらゐまはつて、朝の4時ごろからガールズバーでカラオケ。

ガールズバーではサイコロイベントをやつてゐたので意気揚々と参加したが

あ、これつてギャンブルぢやん。

3のゾロ目がでて2チャージ無料とドリンク一杯をGET。

やつたね。

つて、ギャンブルだよなあ、やつぱり。

初日

やめると決めたばかりなので、まだイライラはしない。

 

昨日予想してしまつた多摩川のウエイキーカップだけが気になる。

メインは1-3で固さうだけどなあ。

 

週末にイベントが続くので、所持金を増やしたいのだけど…

遊びの金は泡銭がいいと思ふのも言ひ訳の一つなのだらう。

過去に滞納してゐた住民税の支払も二万円ある。

 

現在、所持金25000円なり。

前口上

気がついたらギャンブル依存症になつてゐた。

ギャンブルでしか感情が動かないし、勝つてゐないと損した気分になる。

 

「賭ける」といふ言葉が好きだ。

賭けることによつてすべての場面の当事者になれる。

 

勝てば自分のおかげ、負けたら自分の所為。

 

言葉だけなら命だつて賭けることができる。

命を自由にできるのはギャンブルだけである。

 

命とは意地の重さ。

自分の予想に殉ずる意地。

 

意地を賭けてゐるからやめられなくなるのだらう。

だつたら止めるのに意地を張ればよい。

 

意地を張るだけが男の生きる道である。

くだらないなあ。